メキシコなど中南米の国で、子どものイベントとして親しまれている「ピニャータ」。この言葉に聞きなれない方も多いかもしれませんね。
語源は、イタリア語で「ピニャッタ」。「土鍋」という意味で、家の主が使用人に感謝の意を込めて、土鍋に食べ物を入れてプレゼントしたのが、そもそもの由来と言われています。
現在は子どものイベントと親しまれていて、日本でも流行りつつあります。実際、とても盛り上がります。今回は、ピニャータの作り方と、当日の楽しみ方をお伝えします。
◇ピニャータとは
悪魔が可愛いくすだまに化けてきたので懲らしめよう、というのがこのイベントの主旨です。本場中南米では、お菓子を詰めたピニャータを高いところに吊るし、目隠しした子どもが叩き割ります。まさに「スイカ割り」のイメージです。
お誕生日など、主役が決まっている時以外は、新聞紙の棒を人数分作って、みんなでいっせいに叩くのがおすすめ。とても盛り上がります。子どもって待つのを嫌がりますよね。みんな一番にやりたがります。それなら、いっしょに力を合わせて叩き割り、落ちたアメをいっせいに拾うというやり方が良いです。
思いきり叩く、壊す、お菓子を拾う...。どの工程も、子どもたちにとっては楽しく、終わった後の顏は満足感でいっぱいです。
◇盛り上がるピニャータの作り方
いくつか作り方がありますが、実際に何度か作ってみた中で、とても盛り上がったピニャータの作り方とコツをお伝えします。
【材料】
・風船
・色紙(包装紙も◎)
・小麦粉
・水
【作り方】
1、 風船をめいっぱい大きく膨らませます。
2、 小麦粉に水を入れて混ぜます。小麦粉:水の割合は1:3~5と、おおまかで大丈夫です。
3、風船の結び目まわりを残し(お菓子を入れる口になります)、細長く切った新聞紙を縦方向に貼っていきます。貼り終わったら、乾かします。
細長くすると、丸みのある風船に貼りやすいです。
4、さらに新聞紙を貼っていきます。
※なかなか壊れないものを作るためには、3,4回ほどこの工程を繰り返します。時間がない場合は、乾かさずに重ねていっても大丈夫です。
5、ひもを取りつける部分になる、結び目付近には5,6回新聞を貼って、強固にします。
6、色紙を貼ってカラフルにします。クリスマスの時には、クリスマスカラー。ハロウィンの時には、かぼちゃのオバケなどを貼ると、可愛くできます。
※模様や色の違う紙を2種類以上使うと、きれいです。
7、上に穴を二つあけ、ひもを通します。きれいに壊れるよう、本体の2,3箇所、横に切れ目を入れます。5~10cmほどで大丈夫です。
ハロウィーンバージョンは、こんな感じでした。おばけの顏が貼ってあると叩きがいがあります。
◇ピニャータの楽しみ方実践編
ピニャータ一つに対して、皆で叩けるのは、10人程度。子どもの数が多い場合は、2つ作りましょう。みんながいっせいに叩くためには、ちょっと大変ですが、新聞紙の棒を人数分用意します。本気で叩くと、終わった後の棒はぐにゃぐにゃ状態になるので、使いまわしが難しい状態になることもしばしば。なので、できれば人数分の準備が望ましいです。
100円ショップでも購入できる突っ張り棒にひもを通し、両側から大人2人で持ち上げます。子どもの背に合わせて高さを調節します。
小さい子がいる場合は、まず小さい子に少し叩かせてあげるといいですね。どうしても、大きい子たちの勢いに押されてしまいますので。
ピニャータに入れると喜ばれるものは、アメ、チョコレート、ラムネ、ガムなどです。おせんべいやポテトチップスなどは、粉々になる可能性もありますし、かさばってあまり量が入らないので、入れない方がいいと思います。
◆まとめ
子どもならだれもが真剣になってしまう「ピニャータ割り」。子どもたちのハッスルぶりに、周りの大人たちもテンションがあがります。
見た目もとても可愛いので、イベント前から吊るして、会場を彩るデコレーションの一つとして楽しめます。
日本では、まだまだやったことも見たこともないという親子が多いので、ぜひ企画してみてくださいね。一回やるだけで、みんな大好きになります。まさに、「イベントの花」ですので、おすすめです!
◇「作る時間がない」という方は...
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